月別アーカイブ: 2012年6月

肝不全により凝固障害をおこし、失血性の貧血をおこした犬

     数年間に亘る慢性肝炎の治療をしていた犬が凝固系の異常をおこし、重度の歯槽膿漏による動揺歯から、大量の出血をして重度の貧血をおこした。その結果ビタミンK1や止血剤の投与、局所の血管収縮剤等で処置し、急遽、輸血を実 … 続きを読む

重度の黄疸を伴った劇性肝炎

        黄疸の進行した典型的な症状(上の写真)は皮膚の露出しているところは全て黄色くなっている。またあらゆる可視粘膜(口腔粘膜・歯肉・結膜など) も黄色くなる。尿の色も黄色からオレンジ色を呈する。肝炎の … 続きを読む

ストラバイト尿石の処方食を与えていた猫に膀胱結石

    数年前に膀胱炎になり、抗生物質で改善しましたが、ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)の結晶が多かったので、それ以来ストラバイトの予防の処方食を与えていました。ところが最近血尿が出るようになり、来院しまし … 続きを読む

外耳炎として長期治療を受けていた中耳炎の犬

     外耳の汚れと毛を取った後、麻酔下で外耳道を観察した写真        左の写真は上の写真の毛と耳垢を特殊な鉗子でつまみ出しているところ。中央の写真は処置後。右の写真は中耳の中を洗浄と吸引の処 … 続きを読む

耳道内の異物(草の種)

    耳の中の異物には自分の体毛が入っていることが最も多いようですが 、このような草の種や芒(のぎ)のようなものが、入っていることがあります。(左の写真は耳道内に草の種が鼓膜に刺さるように奥に入り込んでいる)モニター画 … 続きを読む

ゴールデンレトリーバーの子宮蓄膿症

          体重52kg.のゴールデンレトリーバー(10歳)の子宮蓄膿症でした。症状は元気食欲が無く、ほとんど動かない。水をやたらに飲む。黄色いおりものがあった。体温は39.8℃と高く、白血球 … 続きを読む

猫の子宮蓄膿症(Part2)

     左の写真は9歳の猫さんの術前の腹囲膨満の様子、右は開腹した時の大きく腫大した膿の溜まった部分(2ヵ所)と子宮全体に腫大しているのがお分かりでしょうか。 避妊手術をしていれば、予防できる疾患です。  

12歳の猫の足の悪性の肉腫

         慢性の化膿と思われていた足先のできものが、実は病理組織検査で、悪性の起源不明の肉腫ということでした。 上の写真が後肢の人で言う”かかと”に当たる部分にできた肉腫で、膝下リンパ節にすで … 続きを読む

皮膚の組織球腫2例

       上の2枚の写真は鼻の横に出来た組織球腫の術前と術後、下の2枚は耳の内側の皮膚にに出来た組織球腫の術前と術後、どちらも特徴的な円形でやや赤みのあるドーム型です。 皮膚の組織球腫は一般的に良性腫瘍で、 … 続きを読む

シーズーの膀胱結石

       上の左の写真はレントゲンに写っている膀胱内の大きな結石、右は手術をして膀胱内から摘出しているところ。下の左の写真は膀胱を縫合し終わったところ。下の右の写真は摘出した2.5cm大の結石。この結石は成 … 続きを読む