ウェルシュコーギーの転移性起源不明肉腫

13歳のコーギーが元気 ・食欲なしで来院、白血球のかなりの増加、腹腔内の腹壁筋肉に腫瘤を触知。X腺検査で直径2cm大のマスを確認(写真左)。針生検による細胞診で変性性の好中球が一面に見られ、細菌の貪食像も見られたため、抗生物質を10日間投与した後、再度X腺検査をしたところ、その腫瘤がさらに増大していた(写真右)。 

 

 
2年ほど前に脾臓の起源不明の肉腫で脾臓の全摘出術をしていることもあり、手術により腫瘤を切除する事になった。下の写真が手術中の様子と摘出した腫瘤。病理組織検査の結果は、以前の起源不明の肉腫と同様の細胞形態を示しており、恐らく転移性の起源不明肉腫であろうと言う結果でした。摘出した腫瘍の切除縁の腫瘍細胞の血管内浸潤はないということで、完全に切除されていたが、今後も再発や転移に注意する必要はある。

 

 

 

コメントは停止中です。