稲川素子さんの出版記念イベント

 

 

 

 

 

 

昨日、家内がいつもお世話になっている稲川素子さんの本(上の3段目の写真)の出版記念イベントに家族3人で応援のため出席してきました。このイベントは稲川さんが館長を務める河口湖のオルゴールの森・美術館のエントランスホール(写真上)で行なわれました。ここは優雅な時代を物語る壮麗な舞踏会を再現すべく建物全体をダンスオルガンにした世界最大規模の自動ダンスオルガンで、その迫力は目を見張るものがあります。この会場で子供たちはハローキティとモコちゃんの着ぐるみと一緒に遊んだり握手をしたり、(2段目の写真)大人の方たちはサイン会や即売会に興じ、賑やかな中で大盛況に終わりました。ついでにオルゴールの森美術館をすべて散策してきましたが、ここに展示されているオルゴールはヨーロッパのものがメインですが、どれも華麗で荘厳なオルゴールとも思えない手の込んだ大掛かりなものばかりでした。中でもドイツの皇帝、ルードヴィッヒⅡ世がヴェルサイユ宮殿の”鏡の間”を模して建てた「ヘレンキムゼー城」の舞踏会の様子を縮小して製作したオルゴール(下の写真)は誰もがその精密さに驚嘆すると思います。

 フィルハーモニック・オーケストリオンの代表作、ドイツ、ウェルテ社の「タイタニック・モデル」は悲劇の豪華客船タイタニック号の一等船客のサロンの為にデザインされ、製作されたにもかかわらず、出航に間に合わず悲劇から逃れることが出来たというもの。この自動オルガンは80人のオーケストラが演奏しているのと同じ音色が出ると言われているだけあって、数曲の演奏曲を聴きましたが、なんとも素晴らしい音色と奥行きのある音質で、現代の鮮鋭なデジタル的なものと違ったアナログの音の良さを実感でき、聴いているだけで胸にこみ上げるものがありました(写真下)。

河口湖オルゴールの森美術館はとても素晴らしい庭園の中に、いくつものコンサートホールがあり、それぞれが自動演奏楽器ともいえるオルガンやオルゴールの演奏を聴けるようになっており、私は今回そこで現代のように発達した科学技術の為に見失いつつある「音楽の本質」のようなものを気付かせてくれたように思います。